メール・電話・SNS…詐欺の手口から自分を守る!第4回:キャッシュレス決済編
その2|詐欺に負けない防御習慣
キャッシュレス決済は、もはや私たちの生活には欠かせないものとなっています。
でも、「使い方」ひとつで安全にも危険にもなる時代です。
前編では、QRコードのすり替え、スキミング、連携詐欺など、
実際に起きている「巧妙な手口」を紹介しました。
今回は、そうした詐欺から自分を守るために、
今日からできる「5つの防御習慣」を紹介します。
デジタルが苦手な方でも大丈夫!
ちょっとした意識で、しっかり自分のお金を守ることができます。
公式アプリと正規リンクを使う
詐欺の多くは「偽サイト」や「偽アプリ」から始まります。
「〇〇Payの認証が必要です」などといったメッセージを受け取り、
うっかり本物そっくりのサイトに誘導されてしまうケースが少なくありません。
見分け方のコツ
- URLが公式ドメインか確認
- SNSやメールから届いたリンクをそのままタップしない
少しの確認が、大きな被害を防ぐ第一歩です。
二段階認証・パスキーを設定する
パスワードだけのログインでは、あなたの大切な情報を守れなくなっています。
なりすましや不正ログインの被害を防ぐためには、「二段階認証」や「パスキー」の設定が欠かせません。
『二段階認証(2FA)』とは、「パスワード+もう1つの確認」を求める仕組みです。
SMSコード、生体認証、認証アプリなどが使われています。
さらに最近では、『パスキー(Passkey)』という仕組みも登場しています。
指紋や顔認証でログインできる方法で、
フィッシングサイトにパスワードを入力するリスクを大きく軽減できます。

スマホのセキュリティを保つ
キャッシュレス決済の『本体』はスマホです。
スマホがウイルスに感染したり、乗っ取られたりすれば、
どんなアプリの安全機能も意味をなくしてしまいます。
守るための基本
- OSとアプリは常に最新の状態にアップデート
- 公開元が不明なアプリは絶対に入れない
- スマホには必ずロック(PIN・顔・指紋)を設定
- フリーWi-Fiや外出先での自動接続設定は避ける
スマホを守ること=あなたの財産を守ることになります。
利用履歴・明細をこまめにチェック
どんなに対策をしても、100%安全とは言い切れません。
だからこそ、「早く気づく」ことが大切です。
チェック習慣のコツ
- 1日1回、決済アプリの履歴を確認
- 不審な取引があればすぐ連絡・確認(カード会社やアプリのサポートに連絡)
- 家族のスマホも一緒にチェック(特に高齢者・子ども)

通知設定をオンにしておくと、不正利用をすぐ察知できます。
「おかしい」と思ったら、迷わず行動に移すことが大切です。
「おかしい」と思ったら即行動
不正に気づいたら、まず焦らず、正しい順序で行動することが大切です。
詐欺は、気づいた瞬間が勝負どころ。
早く動けば、被害を最小限にできます。
もし被害に気づいたら
- カード会社・決済アプリのサポートへすぐ連絡
- パスワードを変更、アカウントを一時停止
- 消費者ホットライン(188)や警察のサイバー犯罪窓口へ相談
特にPayPayなどのように、銀行口座と連携している決済サービスでは注意が必要です。
不正アクセスにより、連携している銀行などから資金を振り替えられてしまうケースも報告されています。
連携している口座の残高も必ず確認し、不審な引き落としがあればすぐに銀行へ連絡しましょう。
「気のせいかも」と放置するのが一番危険です。
まとめ
キャッシュレス詐欺は、巧妙でも「防げる詐欺」です。
毎日のちょっとした意識と習慣が、あなたのお金を守ります。
どんなに技術が進んでも、あなたの注意が一番のセキュリティです。
便利さを安心に変えて、かしこく便利にキャッシュレスを使いこなしましょう。


