投資の世界をのぞいてみよう!【第1回:株式投資編】
インフレに負けない!株主になってお金を育てる方法
あなたの愛用品を作っている会社、その株主になってみたいと思いませんか?
「投資って難しそう」「お金持ちだけのもの」…そんなイメージを持っている人もまだ多いようです。
でも実際には、上場している会社であれば、その株を買ってあなたも株主になることが簡単にできるんです。
いつも飲んでいる飲料メーカー、よく使う化粧品ブランド、週末に行くレストランチェーン…。
そんな愛用品を作っている会社の株を持つだけで、日常が少し特別に感じられるかも。
株主になるとどんなメリットがある?
株を持つと「株主」と呼ばれる立場になります。株主には、いくつかのメリットがあるんです。
- 配当金
会社が利益を上げたとき、その一部を株主に還元してくれます。いわば「利益のおすそ分け」。銀行に預けるよりも実感しやすい収入源になります。
配当は単元未満株でも、権利確定日に株を保有していれば受け取れます。→ 利益のおすそ分けを体験できます。 - 株主優待
自社製品の詰め合わせや、商品券、サービス券などが送られてくることも。コンビニで使える商品券、レストランの食事券など、身近で嬉しい特典を受けられることがあります。
株主優待の人気例
- すかいらーくHD:レストランで使える食事券
- イオン:買い物代金の一部がキャッシュバックされる「オーナーズカード」
- オリックス:カタログギフト(食品や日用品など)
- ANA/JAL:航空券の割引券

こうした優待を「普段の生活で使えるお得」として楽しむ人も多いのです。
※株主優待は多くの場合、1単元(100株)以上の保有が条件になります。ただし、中には1株から優待を受けられる企業もあります。
- 応援の実感
好きな会社の株を持っていると、ニュースでその会社が取り上げられたときや、新しい商品が出たときに「自分も応援している会社だ!」と感じられます。ちょっと特別な関わり方ができるんです。
株の買い方は意外とカンタン
「株って高そう」と思っていませんか?
確かに1単元(多くの場合は100株など)を買おうとすると数十万円〜数百万円かかることもあります。
でも今はSBI証券、楽天証券、マネックス証券などといった、多くのネット証券で1株からの売買が可能になっています。
スマホからでも取引でき、数千円程度から投資を始められるんです。
どの株を買うか迷ったときのヒント
- よく知っている会社から選ぶ:普段使っている商品やサービスの会社ならニュースも自然に入ってきます。
- 配当利回りを見る:銀行金利と比べて「年○%」という数字が目安になります。
- 株主優待で楽しむ:自分が本当に使える優待がある会社を選ぶと、投資が生活に直結して楽しくなります。
株式投資の注意点も知っておこう
もちろん、いいことばかりではありません。
株にはリスクもあります。
- 株価は日々上下するので、短期的に必ず利益が出るとは限らない。
- 投資は「余裕資金」で少額から始めるのが基本。
- 配当は単元未満株でも受け取れる → 権利確定日に保有していれば利益のおすそ分けを体験できる。
- 株主優待は多くの場合1単元以上保有が条件 → 最初は配当目的からスタートするのもアリ。
- 取引手数料は証券会社によって異なるけど、単元未満株なら数十円〜数百円程度。最近は手数料無料のサービスも増えている。
- 現物取引であれば、株を買った金額以上の損失を被ることはありません。
例えば10万円で買った株が最悪ゼロになっても、損失は最大10万円まで。借金になることはありません。
ただし、信用取引など特殊な取引方法では元本以上の損失が出る可能性があります。
現物取引であれば、損失が「最悪ここまで」と決まっているので、初心者の方はまず、ご自身の預金内で取引する現物取引から始めて、株式投資の感覚を掴むことをお勧めします。

株式投資は意外と身近で楽しい!
株式投資は「難しそう」というイメージとは裏腹に、普段から利用している会社を応援しながらお金を育てられる方法です。
少しずつ株を持っていくうちに、
- 配当で利益のおすそ分けを実感できる
- 1単元以上の株を保有すれば株主優待がもらえたり、株主総会に参加できる
※株主総会で議決権を行使するには、原則として1単元株以上を保有している必要性があります。 - インフレに負けにくい資産として、お金を守る選択肢のひとつになる
といったメリットが見えてきます。
まずは「1株から」。小さな一歩から始めてみましょう。
次回は【投資信託編】。
「株を選ぶのは大変…」という人にぴったりな、「プロにお任せ」できる投資の仕組みをご紹介します!