投資の世界をのぞいてみよう!【第3回:その他の投資編】
株式・投信以外にも!知っておくべき投資の種類
これまでの2回の記事で株式や信託投資についてお話してきました。
3回目はさらに一歩進んで、株や投信以外の投資方法をのぞいてみましょう。
選択肢を知ることで「自分に合った投資」を見つける視野が広がります。
FX(外国為替証拠金取引)
- 仕組み
異なる国の通貨を交換し、その差額で利益を狙う投資です。たとえば、ドル円レートが1ドル=140円のときにドルを買い、145円になったときに売れば、その差額が利益になります。 - メリット
為替市場は原則として24時間取引(土日を除く)が可能なので、あなたのライフスタイルに合わせた時間で取引できます。
レバレッジを活用すれば少額資金でも大きな金額を動かせます。
- 注意点
FXなどのレバレッジ取引は「少ないお金で大きな取引ができる仕組み」です。そのため利益を増やす反面、損失も同じように膨らむため「ハイリスク・ハイリターン」であることを忘れてはいけません。初心者は小さな倍率から始めるのが安心です。

暗号資産(仮想通貨)
- 仕組み
ブロックチェーン技術を使って、インターネット上でやり取りされるデジタル資産。代表例はビットコインやイーサリアム。登場から10年以上経ち、今では決済・投資・新しい金融サービス(DeFiやNFTなど)に広がりを見せています。 - どんな投資方法があるのか?
- 値上がり期待:株と同じように、暗号資産を保有して値上がりを待つ投資スタイル。
- トレード:FXと同じように、価格の変動を利用して売買益を狙う。レバレッジを掛けて取引できるサービスもありますが、FXのレバレッジ取引と同様にその分リスクも大きいです。
- メリット
価格変動が大きいため、短期的に利益を狙えるチャンスがあります。
株式や債券とは異なる動きをすることがあり、資産分散の一部として活用できます。
株式市場のように開閉時間がなく、24時間365日いつでも売買できます。 - 注意点
価格変動が非常に大きいことに加え、国ごとの規制や法律がまだ整備途上。将来のルール変更リスクも考慮が必要です。
不動産
- 不動産投資
マンションやアパートを所有し、家賃収入を得る方法や、売却益を狙う投資スタイル。初期資金は大きいですが、安定した収入を得られる可能性があります。
- メリット
家賃収入による安定キャッシュフロー、不動産価格の上昇による売却益、他人のお金(ローン)を活用できる点で資金効率が良い。 - 注意点
初期費用が高い、空室リスクや修繕費用など維持コストがかかる、すぐに現金化しづらい。

金(ゴールド)
- 金(ゴールド)
昔から「価値の保存手段」として人気のある資産。インフレに強く、株式や通貨が不安定なときの『逃避先』として選ばれることも多いです。- メリット:有事に強い、資産防衛の手段、ETFや純金積立など少額から始められる購入方法が豊富。
- 注意点:配当や利息はなく値上がり益のみ。国際情勢や為替の影響で短期的に変動が大きい。さらに、先物取引やCFDなどのレバレッジ取引はリスクが非常に高く、初心者には不向きです。
自分に合った投資を見つけるスタートラインに
株式や投資信託に加えて、FX、暗号資産、不動産、金といった選択肢を知ることで、自分の投資の幅が広がります。
どんな投資にもメリットとリスクがあり、大切なのはそれぞれの特徴を理解し、自分の許容範囲(余剰資金)で取り組むことです。
今回の記事で紹介した投資はあくまで入り口。いろいろな情報を集めながら、自分に合ったスタイルを見つけることが「資産形成の第一歩」になります。