SNS型投資詐欺の巨額被害──『出金手数料』の罠に気をつけて!

【あなたの財産を守る!】オンラインの落とし穴と防衛術|その

利益が出ているのに
「出金するには手数料が必要」
「税金を払わないと出金できません」

もし、そんなメッセージを受け取ったら—
それは典型的な投資詐欺の最終段階です。

史上最悪の被害額 SNS投資詐欺の現実

警察庁の2024年公表データによると、
SNSを通じた非対面型の投資・ロマンス詐欺の被害総額は約1,268億円に上り、過去最悪を記録しました。

これは、わずか1年で1000億円以上ものお金が、
「信頼できる人だと思った相手」や「有名人を名乗る広告」をきっかけに失われたということです。

以前からあったロマンス詐欺(恋愛や婚活を装う詐欺)も、いまだに広く発生しています。

SNSやマッチングアプリなどで関係を築き、
最終的に投資話や送金依頼へと誘導するケースが後を絶ちません。

SNS上の偽広告が入り口となるケースが半数以上を占め、
一件あたりの被害額も数千万円から数億円と、深刻化しています。

SNSに潜む『億り人』の幻想

「あなたも今すぐ資産を増やせます!」
「有名投資家のサロンに招待」
「AIがあなたの代わりに運用します」

これらの広告の多くは実在する著名人の名前や顔を使った偽物です。

前澤友作氏や堀江貴文氏など、実際になりすまし被害を受けた著名人が訴訟を起こすほど、被害は深刻です。
この件については、前回の記事 [なぜ『有名人なりすまし投資』はなくならないのか?著名人が提訴に動いた「SNS投資詐欺の闇」と、私たちが守るべきポイント]
で詳しく解説しています。⇒https://www.terakoyapj.com/zaisannwo-mamoru2/
(※2025年11月時点でも係争中)

近年では、経済アナリストや政治家まで偽広告に使われる例も増え、
信頼できる『肩書き』を利用して人を信用させる手口が広がっています。

また「恋愛関係」を装い、信頼を得てから投資話を持ちかけるロマンス型の手口も確認されています。

小さな成功体験が『罠』になる

SNS型詐欺の巧妙さは、「最初は本物のように見せること」
最初の少額投資で実際に「利益が出たように見せる」偽サイトや偽アプリなどを使い、
少額を出金させて『信頼』を獲得します。

その後、
「もっと利益を増やせる」と高額な入金を促され、
数百万円〜数千万円を送金してしまう
流れに。

そして現れる『最後の罠』 出金手数料詐欺

「利益を出金するにはシステム利用料が必要です」
税金分を先に支払えば送金できます」
保証金を入れればすぐに反映されます」

これらはすべて詐欺師の最後の要求です

被害者が「利益はもう手に入っている」と信じているタイミングで、
「あと少し」で取り戻せるように見せかけ、最後の入金を狙います。

ロマンス詐欺でも、「送金すれば会える」「ビザ申請のための保証金」など、名目を変えた同様の手口が見られます。

実際に「利益の20%」「出金手数料100万円」などの要求で、
多くの人が資金を失っています。

被害を防ぐためにできること

被害を防ぐ一番の鍵は、「疑う勇気」です。

  • SNS広告経由の投資話はすべて疑う
     → 本物の投資商品・登録業者でもSNS広告を使うことはあります。
      ただし、登録番号やリスク説明がない広告、また「必ず儲かる」などの文言を含む広告は危険信号です。
  • 銀行・証券会社に直接確認する
     → 広告に載っている連絡先は偽装の可能性があります。自身で正規サイトなどから調べて、直接確認しましょう。
  • 被害に遭ったらすぐに相談する
     → 警察・消費者センター・金融ADRなどに早めの相談を。

詐欺は「スピード勝負」。
あなたが気づくのが早ければ早いほど、被害を止められる可能性が高まります。

これ以上失わないために 「最後のブレーキ」をかける

被害に気づくタイミングが遅れても、止めることはできます。

1. 「出金に手数料」が出たら最後の赤信号

その時点で、残高や利益は偽装の可能性が高い。
追加の振り込みを止めれば、それ以上の被害は防げます。

※警察や銀行にすぐ相談すれば、送金停止が間に合うこともあります。


2. 「最初のうち」に止まるためにできること
  • SNS広告から投資サイトにアクセスしない
  • 「必ず儲かる」「元本保証」は即閉じる
  • LINEやアプリで投資を勧められたら、その時点で相談
  • 「アシスタント」「サポート」を名乗るアカウントは削除せず保存(証拠になります)

3. 「今さら言えない」と思わない

「恥ずかしい」「もう遅い」と思っても、まだ間に合います。
早く相談することが、被害を最小限にする唯一の方法です。

警察・金融機関・家族、誰かに一言伝えるだけでも流れが変わります。


SNS型詐欺の多くは『恋愛・信頼・投資』が巧みに組み合わされています。

まとめ:冷静さが、最大の防衛力

  • SNS広告の投資話は、99%が詐欺
  • 「出金手数料」を求められたら、即中断
  • 被害を防ぐのも、止めるのも、最初の一歩は疑うこと

「お金を増やす」よりも、まず「お金を守る」ことから。
今日も、あなたの冷静さが未来の資産を守ります

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