あなたのクレカ情報は本当に安全?オンラインで起きている見えない攻撃と防衛術
【あなたの財産を守る!】オンラインの落とし穴と防衛術|その5
被害額は過去最悪クラス
ニュースで 「クレジットカード情報流出」「不正利用」 といった言葉を日常的に耳にします。クレジットカードの不正利用被害額は過去最悪クラスで推移し、ネットを利用するすべての人がターゲットになり得る時代です。
今回のテーマは、「ECサイトの不正アクセスと情報漏洩」。
そしてその被害があなたのサブスク生活や日常のクレジット利用にまで影響する『連鎖型リスク』について、分かりやすく解説します。
【最新の脅威】「正規のECサイト」でも安心できない 『Webスキミング』
「怪しいサイトに行かなければ大丈夫」この常識が崩れています。
◆ Webスキミング(フォームジャッキング)とは?
正規のECサイトの決済ページに、不正なスクリプト(コード)が埋め込まれ、
- 購入者が入力したクレジットカード番号
- 氏名や住所
これらが 攻撃者のサーバーにも送られてしまう攻撃 です。
- 見た目はいつものサイト
- URLも本物
- 安心して決済したら、裏側で情報が盗まれていた
という 利用者側では判別が非常に難しいタイプ の被害が増えています。
● 実例
日本の音楽関連サイトでも、不正コードが埋め込まれ、多数の購入者のカード情報が盗まれた事件が発生しました。
まさに『怪しく見えない攻撃』が増えたことが、今の怖さです。
【落とし穴】ECサイトの漏洩が「サブスク生活」を破壊する
カード情報が流出した場合、攻撃者はすぐ高額商品を買うとは限りません。まず行うのは
① クレジットマスター:少額決済サブスクが「試し打ち」に使われる
攻撃者は、流出したカード番号のほか、カード番号の規則性を悪用して『生成した番号』 まで使い、
- 月額300〜500円のサブスク
- 投げ銭系サービス
- 少額課金サイト
などで 「このカードが生きているか?」 の確認を行います。
これは 「クレジットマスター」や「有効性確認(オーソリゼーション)攻撃」 と呼ばれる手口です。
少額だと利用者も気づきにくく、不正利用の入口になりやすいのです。
② ID・パスワード流出 → Netflix・Amazonの乗っ取り
ECサイトから漏れたのがカード情報だけとは限りません。
- メールアドレス(ID)
- パスワード
これらがセットで流出すると、攻撃者はその組み合わせを使い、
- Netflix
- Amazon
- Hulu
- 音楽サブスク
- ゲーム課金
などにログインを試します。
パスワードを使い回している人は、この時点で突破されます。
③ KADOKAWA/ニコニコの例に学ぶ
2024年にはKADOKAWAグループがサイバー攻撃を受け、
25万人超の個人情報(契約者・利用者・取引先・関係者など多岐にわたる)が流出 したと発表されています。
ただ公式発表では、
「クレジットカード情報・銀行情報の流出は確認されていない」
とされています。
しかし、
- 大手企業でも攻撃される
- 100%安全なサービスは存在しない
という時代の前提を示す象徴的な事件でした。
【コラム】いまのサイバー攻撃は「データを盗んでから脅す」時代へ
近年のサイバー攻撃は、従来の「システム破壊型」から、
情報窃取+恐喝の複合型 へと変化しています。
◆ 二重恐喝(Double Extortion)
- 会社の内部データを先に盗む
- その後システムを暗号化して停止させる(ランサムウェア)
- 「データ公開されたくなければ金を払え」と脅す

◆ 三重恐喝(Triple Extortion)
- 顧客や取引先に直接連絡して金銭要求
- 「あなたの個人情報も含まれている」と脅す
今は 攻撃=停止+情報流出のセット運用。
どんな企業にも『絶対安全』はありません。
【新たな脅威】激安海外ECサイト・アプリに潜む『情報の取りすぎ』
SHEIN・Temuなどの激安ECアプリは便利な一方、
- クリップボードの読み取り
- 連絡先へのアクセス
- 端末情報の取得
など、過剰なデータ収集 が指摘されたケースもあります。
もちろん 「不正利用を目的としている」と断定されたわけではありませんが、
なんとなくメインカードを登録するのは危険です。
リスクの高いサイトには、
- バーチャルカード
- 限度額を下げたサブカード
- プリペイドカード
といった使い捨て系での決済が最適です。
【防衛術】今日からできる「鉄壁の守り」3選
① EMV 3-Dセキュア対応サイトで決済する
*EMV 3-Dセキュアは、世界的なカードブランドが推奨する最新の本人認証技術 です。
決済時に、
- ワンタイムパスワード
- 生体認証(指紋・顔)
などの追加認証が行われるため、カード番号だけでは決済できません。
② カードは用途で使い分ける/バーチャルカードが最強
- 固定費(スマホ・光熱費)用
- 普段のEC用
- 少し怪しい or 海外サイト用
と分けるだけでリスクは激減します。
バーチャルカードなら、
- 番号変更が即可能
- 上限額の設定が簡単
- 停止が即時
と『攻撃されても被害最小』を実現できます。
③ 利用通知+明細チェックで異常検知のくせをつける
100〜300円の不審な少額決済は、クレジットマスターの試し打ち の可能性があります。
- 利用通知アプリをON
- 月1回の明細チェック
これだけで被害の早期発見につながります。

まとめ
eコマースの便利さは豊かさをもたらす一方で、
- Webスキミング
- 情報漏洩
- クレジットマスター
- サブスク乗っ取り
など複合的なリスクも増えています。
だからこそ、
- どのサイトで
- どのカードを使い
- どう防御するか
を意識することが、あなたの財産を守る最大の武器になります。
今からできることを、ひとつずつ取り入れていきましょう。

