株式会社ってどんな仕組み?

株式と企業の歴史|第4回

普段の生活でよく耳にする「会社」や「株式会社」。でも、そもそも会社ってどういう存在?

会社とは、法律によって「人と同じように扱われる存在(法人)」として認められた組織のこと。会社自身が補償責任を持ち、個人のように契約を結んだり、資産を持ったりできるんです。

その中でも「株式会社」はいちばん一般的な形。他にも合同会社などのいくつかの種類があるのですが、ここでは株式会社に精点をあてて話をすすめていきますね。

🧱 株主とはどんな存在?

株主とは、会社にお金を出している人たち、つまり「出資者」であり、「会社のオーナー(所有者)」という立場なんです。

株を持っていることで、会社の利益の一部である「配当」を受け取れたり、経営に関する決定に参加できる「議決権」を持つことができます。

もしかすると、あなたが買った投資信託の中には、ある企業の株が含まれていて、知らないうちにその企業のオーナーの一人になっている、なんてこともあるかもしれませんね。


🏢 株主になる方法。上場企業と未上場企業のちがい

株主になるには、どうやってなれるの?

上場企業の場合はとても簡単。証券口座を開設して、株式市場でその会社の株を買うだけで、誰でも株主になれます。

一方で未上場企業では事情が異なっていて、創業メンバーやその家族、出資をしてくれるエンジェル投資家、ベンチャーキャピタル(VC)など、関係者に限られた形で株が保有されているのです。

中小企業では「社長=株主」というケースも多く、経営と所有が同じ人物によって行われていることもあります。

他にも「従業員持株制度(ESOP)」の導入で、社員が自社の株を保有する企業も増えました。社員も自社の株主になることで、経営に対してより当事者意識を持つようになっています。

👔 経営者と株主の関係。社長は雇われてる?

「社長=偉い人」と思われがちですが、会社にとって社長は「経営を任された人」であり、多くの場合は株主によって選ばれる立場です。

特に上場企業などでは、社長は株主によって選ばれた「取締役たちが開く取締役会で選ばれ、その人が実際の経営を担います。いわゆる『雇われ社長』ですね。


ただし、雇われであっても責任はとても重大。
企業の方向性を決めたり、業績を上げたり、時には不祥事の対応をしたりと、重い責任を背おっています。

🧩 株主の種類と関わり方

一口に株主といっても、さまざまなタイプが存在します。

例えば、個人投資家、年金基金などの機関投資家従業員株主創業家株主など。

また、株を持つ目的も人それぞれ。
「将来の資産形成のために長期で投資する人」
「株価の値動きを利用して短期で利益を得ようとする人」
「会社を支配したい人」
「純粋に応援したいから出資する人」などなど

経営に積極的に関わる株主もいれば、配当金を楽しみにしているだけという株主もいて、投資スタイルによって、その関わり方はさまざまなんですね。


🌸 「会社と株」の仕組みはもっと身近なもの

「会社」と「株式」の仕組みは、決して特別な人たちだけのものではなく、私たちの暮らしにも深く関わっているんですね。

例えば、お気に入りの企業に投資をするということは、その企業を応援することにも繋がりって、その成長が自分の利益にも返ってくるかもしれません

次回は「現代の株式投資と信用取引」にスポットを当てていきます!

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