あなたのスマホ決済は大丈夫?「使った覚えのない請求」を防ぐために今すぐ見直すべき設定
【あなたの財産を守る!】オンラインの落とし穴と防衛術|その8
「使った覚えのない請求」は、もう他人事じゃない
ある日、スマホに届いた通知。
「〇〇円の決済が完了しました」
……え? そんな買い物、していない。
最近、こうした「身に覚えのない請求」に関する相談が急増しています。
これは、決して珍しい話ではありません。
2024年、クレジットカードの不正利用被害額は 約550億円。
これは、オレオレ詐欺などを含む特殊詐欺の被害額(約441億円/警察庁統計)を大きく上回ります。
しかも怖いのは、
「キャッシュレスを使い慣れている人」ほど狙われやすい という点。
便利で、慣れていて、油断している。
そこを、犯人は正確に突いてきます。
不正決済はこうして起きる。不正決済の三大手口
「二重認証してるから大丈夫」
「スマホ決済は安全でしょ」
そう思っている人ほど、ここは要注意です。
ここで実際の手口をチェックしていきましょ!
① リアルタイム・フィッシング
いま最も警戒されている手口です。
メールやSMSなどに届いたURLは、実は偽サイト。
偽サイトにIDやパスワードを入力したその瞬間、犯人も本物サイトへログインを開始します。
あなたに届いた 二段階認証コード(SMSや認証アプリ) を、偽サイトに入力させて横取りし、そのままログインを完了させます。

「認証があるから安心」という常識は、もう通用しません。
② クイッシング(QRコード詐欺)
お店や公共施設に掲示されているQRコード。
実は、公式ポスターや案内の上から偽のQRシールが貼られているケースがあります。
見た目ではほとんど見分けがつかず、読み取ると偽サイトや情報入力画面へ誘導されます。
③ MFA(認証)疲労攻撃
深夜や早朝に、何度も届く「ログイン承認」通知。
人は判断力が落ちると、つい承認してしまうことが。
特にスマホ決済・キャリア決済との相性が最悪です。
一度承認してしまうと、数万円単位での不正チャージや高額なデジタルギフト券購入が起きるケースも報告されています。
実はここが危ない!決済手段ごとの落とし穴
どれが一番危険、という話ではありません。
すべてに違う危険があります。
■ クレジットカード
被害の約9割は「カード番号の盗用」。
海外サイトや定期課金/サブスクで、気づくのが遅れがちです。
■ QRコード・スマホ決済
- 画面のスクショ詐欺
支払い完了画面などをスクリーンショットで偽装し、実際には決済されていないのに「支払ったように見せる」手口です。フリマ取引や個人間取引で特に注意が必要です。 - スマホ紛失時の悪用
スマホを落としたり盗まれたりした際、ロックや認証が甘いと、勝手に決済・送金・チャージされてしまう危険があります。 - 端末ロックが甘いまま使用
画面ロックが簡単な暗証番号だけだったり、生体認証を設定していないと、第三者に操作されやすくなります。
スマホは、いまや財布そのものです。
■ キャリア決済
最大の盲点は、翌月の携帯料金に合算されること。
被害に気づくまで1ヶ月かかるケースも少なくありません。
さらに、支払いが滞ると スマホ自体が利用停止になってしまうリスク もあります。

今日からできる!鉄壁の設定チェックリスト
ここが最も重要なポイントです。
✔ ① 利用通知は「即時」に設定
1円でも通知が来る設定に。
最初の1件で気づけるかが分かれ道です。
✔ ② 利用上限額を現実的に下げる
普段の利用額に合わせて、上限を設定しましょう。
✔ ③ 生体認証は「決済時」にも
アプリ起動時だけでなく、支払い確定時にも認証を。
✔ ④ 野良Wi-Fiへの自動接続をオフ
無料Wi-Fi経由での情報抜き取りを防ぎます。
「使った覚えのない請求」を見つけたら
焦らなくて大丈夫ですが、スピードは重要です。
ステップ1:アプリやWebで即時停止
まずは被害拡大を防ぐため、今すぐ使えない状態にすることが最優先です。
- クレジットカードの場合:
- カード会社の公式アプリやWebのマイページから
- 「利用停止」「カード一時停止」 を選択
- スマホ決済・QR決済の場合:
- 各決済アプリ(PayPay、楽天ペイなど)を開き
- 「アカウント停止」「支払い機能オフ」 を実行
- キャリア決済の場合:
- 携帯会社のマイページから
- 「キャリア決済の利用停止」 を設定
※電話がつながらなくても、アプリやWebから止められるケースがほとんどです。
ステップ2:カード会社・キャリアへ連絡
多くの場合、発覚から60日以内であれば補償対象になります。
ただし、暗証番号を誕生日など推測しやすいものにしていた場合など、管理状況によっては補償対象外になることもあります。
ステップ3:警察のサイバー犯罪相談窓口へ
不正利用の被害や不安がある場合は、警察の相談窓口に連絡しましょう。
- 警察相談専用電話:#9110(全国共通・平日昼間が中心)
※緊急性が高い場合や、被害が進行している場合は 110番 - 警察庁 サイバー犯罪相談窓口(公式)
https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/soudan.html
「相談だけでも大丈夫」です。早めに連絡することで、被害拡大を防げる可能性があります。
便利さを守るのは、ちょっとした設定
キャッシュレスは、とても便利な仕組みです。
でも、初期設定のまま使い続けるのは危険。
- 知って
- 設定して
- すぐ気づく
この3つを意識するだけで、不正決済の被害は大きく減らせます。
今日、この記事を読んだついでに
設定を5分だけ見直す。
それが、あなたの財産を守るとても大切な防衛策です。


