「あなたの保険、使いこなせていますか?」-第1回-「とりあえず入った」保険、そのままにしていませんか?

ー保険には入ってるけど、どんな保険なのかよくわからないー

そんな人も意外と多いのではないでしょうか。
『就職したタイミングで勧められて』
『親に言われてなんとなく』
『結婚した時に必要そうだから一緒に』

毎月それなりの金額が引き落とされている。
でも、何のためにいくら払っているのか、いざ聞かれてもわからない。

保険は「いざという時のためのお金」
使えるはずなのに、知らないままで使わずにいる、ということが実際に起きているんです。

保険金、実はもらえたのに請求していなかった

保険の世界で意外と多いのが「請求漏れ」です。

入院した、手術をした、そういう時に保険金や給付金(保険会社から受け取れるお金)を請求できるのに、気づかずそのままになってしまうケース。

なぜこんなことが起きるのか?理由はシンプルです。

  • どんな時に請求できるか、把握していない
  • 複数の保険に入っていても、全部を把握していない
  • クレジットカードや自動車保険についている「特約」の存在を知らない

保険金や給付金は、自分で請求しなければ受け取れません。
「使えたはずのお金を知らずに諦めていた」という事態は、意外と身近なところで起きています。

ちなみに、保険金を請求できる権利は法律(保険法)で「3年」という時効が定められています。
「そういえば数年前の入院、請求していなかったかも」という心当たりがある方は、早めに保険会社や代理店に問い合わせてみることをおすすめします。

そもそも保険って、何のためにある?

保険の本質は、とてもシンプルです。
「万が一の時のリスクを、みんなで少しずつ分け合う仕組み」

たとえば、大きな病気や事故にかかるお金は、突然必要になるもの。
一人で全額を準備するのは大変ですが、たくさんの人が少しずつお金を出し合っておけば、いざという時に備えられる。
それが保険の基本的な考え方です。

保険には大きく2種類ある

保険と一口に言っても、実は大きく2つに分かれ、それぞれの役割がまったく違います。

① 公的保険(こうてきほけん)
国が用意している保険のこと。
健康保険、年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険などがこれにあたります。
会社員であれば、毎月の給料から自動的に引かれているもの。
法律で決められている以上、自分ではどうにもできない。
そう思っている方も多いかもしれません。

② 民間保険(みんかんほけん)
保険会社が提供している保険のこと。
生命保険、医療保険、がん保険、個人年金保険、火災保険、自動車保険などがこれにあたります。
自分で選んで、自分で契約するもの。
「とりあえず入った」保険は、こちらにあたります。

まず「自分がどの保険に入っているか」を整理するだけで、保険の全体像がかなりクリアになります。

日本の保険加入率は、実はかなり高い

2024年に行われた生命保険文化センターの調査によると、
全体の約89%が何らかの保険に加入しています。

20代は約70%とやや低めですが、
30代以降は結婚や出産をきっかけに加入率が急上昇。
子どもがいる世帯では、特に加入率が高い傾向があります。

つまり「とりあえず入った」という経験は、多くの人が持っているもの。
あなただけではありません。

だからこそ、一度立ち止まって確認してみる価値があります。

まず自分の契約を確認してみよう

「何に入っているかわからない」という方は、まずここから始めてみてください。

① 保険証券を探す
保険証券(ほけんしょうけん)は、契約内容が書かれた大切な書類。
加入した時に保険会社から送られてきているはずです。
ただし最近はペーパーレス化が進んでおり、書類が届かず保険会社のアプリやマイページで管理するタイプも増えています。
紙の保険証券が見当たらない場合は、保険会社のウェブサイトやアプリを確認してみましょう。

② 銀行口座の引き落とし履歴を確認する
毎月どこから保険料が引き落とされているか確認するだけで、どの保険会社と契約しているかがわかります。

③ 勤務先の給与明細を確認する
健康保険・年金・雇用保険は、給与明細に記載されています。
毎月いくら引かれているか、一度確認してみてください。

④ クレジットカードや自動車保険の特約も忘れずに
意外と見落としがちなのが、クレジットカードや自動車保険についている特約です。
旅行中の事故や病気を補償してくれるものが含まれていることもあります。

いざという時のために

保険は「難しいもの」ではなく「自分と家族を守るための道具」です。
道具は、使い方を知っていてこそ意味があります。

「とりあえず入った」で止まらず、何のために・いくら払っているかを知っておくだけで、いざという時の安心感がまったく変わってきます。

次回は、毎月給料から引かれている健康保険・年金・雇用保険について、その中身をわかりやすく整理します。
「払ってるけど、何に使われてるの?」という疑問にお答えします。

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