株式投資、口座ができたら次はここ。注文方法と税金の基本

前編で証券口座ができたら、次に気になるのが「じゃあ、実際どうやって取引するの?」という部分だと思います。
今回は、注文の基本と、利益が出たとき・損失が出たときの税金を、やさしく整理していきます。

最初に知っておきたい、4つの言葉

この先で出てくる言葉を、先にまとめておきます。

  • 単元株:株を売買するときの最低取引単位。日本株の多くは100株=1単元です
  • 約定(やくじょう):注文が成立し、売買が確定すること
  • 成行注文:値段を指定せず、そのときの市場の値段で売買する注文。
    指値注文より成立しやすい一方、想定より高く買ってしまったり、想定より安く売れてしまったりすることがあります
  • 指値注文:「この値段なら買う・売る」と自分で価格を指定する注文。
    想定外の値段になる心配はありませんが、指定した値段にならなければ、約定しないこともあります

なお、株の現物取引は基本的に「買ってから売る」もの。
持っていない株を売る「信用取引」という方法もありますが、それはまた別の機会に。

「単元株が基本なら、まとまったお金がないと始められないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
多くの証券会社には「単元未満株」という、1株から買えるサービスがあります(S株、ワン株、かぶミニなど、呼び方は会社によって違います)。
数百円から株主になれる手軽さがある一方、証券会社によっては、注文をまとめて決まった時間に約定させるなど、通常の株式取引とは違う仕組みになっていることもあります。
まずはここで慣れてから、単元株に進む始め方もできます。

個別株と投資信託、それぞれの特徴

何を買うか考えるとき、大きく分けると「個別株」と「投資信託」という2つの選択肢があります。
どちらがいい、というものではなく、性質が違うだけです。


個別株は、自分で企業を選んで直接投資する方法。
リアルタイムで売買でき、株式そのものを保有しているだけなら、信託報酬のような費用がかかり続けることはありません。
ただ、その企業の業績や出来事によって、株価が大きく動くこともあります。

投資信託は、運用会社が投資家から集めたお金をまとめて、株式や債券などに投資・運用してくれる商品。
商品によっては複数の銘柄や資産に分散して投資するものもあり、1つの企業に何かあっても影響を受けにくいというメリットがあります。
ただし、値動きの大きさは何に投資しているかによって変わるので、「投資信託だから穏やか」とは言い切れません。
保有している間は「信託報酬」という費用がかかり続け、水準は商品によって大きく違うので、購入前に確認しておきたいところです。
売買できるタイミングも、一般的な投資信託は、株式のようにリアルタイムではなく、1日1回算出される基準価額をもとにした取引になります。

「値動きを見ながら自分で選びたい」なら個別株、「プロに任せたい」なら投資信託。
それくらいの感覚で十分です。

利益が出たときの税金

NISA口座での取引なら、利益が出ても非課税です。
一方、課税口座で売却して利益(譲渡益)が出た場合は、税金がかかります。

特定口座(源泉徴収あり)を選んでいれば、証券会社が自動的に計算して天引きしてくれるので、確定申告は原則不要です。

損失が出たときも、知っておきたい仕組みがある

株は、いつも利益が出るとは限りません。
損失が出た年には、「損益通算」と「繰越控除」という2つの仕組みが助けになります。

損益通算は、同じ年に出た株の利益と損失を相殺できる制度。
ある銘柄で損をしても、別の銘柄の利益と差し引いて計算できます。
一定の条件を満たせば、配当金との相殺もできます。

それでも損失が残ったら、繰越控除の出番です。確定申告をすれば、その損失を翌年以降3年間繰り越し、将来の利益と相殺できます。

1つだけ注意点が。繰越控除を続けるには、その年に取引がなくても、3年間ずっと確定申告を続ける必要があります。
「損失を繰り越している間は、取引がなくても申告を忘れない」と覚えておくと安心です。
特定口座(源泉徴収あり)を選んでいても、この2つを使うには、別途確定申告が必要になります。


なお、NISA口座での損失は、この仕組みの対象外。
そもそも非課税の枠なので、税金の計算には出てこない、というイメージです。

まとめ

注文は成行と指値、資金が少なければ単元未満株という選択肢もあります。

個別株と投資信託は好み次第。

税金は、利益が出れば特定口座(源泉徴収あり)が一番シンプルで、損失が出たときは、損益通算や繰越控除という仕組みを確定申告で使えることも覚えておきましょう。

証券口座を開いてから最初の一歩までの流れ、この2回で少しでもイメージしやすくなっていたら嬉しいです。

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