FXって何?株式投資との違いから、基本の仕組みまで

「FX」という言葉は知っていても、実際どんな取引なのか、株式投資と何が違うのか、ちゃんと説明できる人は意外と少ないかもしれません。

今回は、FXの基本の仕組みを、初心者向けにやさしく整理していきます。

FXは、通貨の値動きを利益につなげる取引

FXは「外国為替証拠金取引」の略。
円やドルなど、通貨を売買して、その差額を利益につなげる取引です。

株式投資との大きな違いは、利益の出方です。
株式の現物取引は基本的に「買ってから売る」のが基本ですが、FXは「買い」からも「売り」からも取引を始められます。
円安になる見通しなら、外貨を買って、実際に円安になったタイミングで売れば利益に。
逆に円高になる見通しなら、先に外貨を売っておいて、値下がりしたタイミングで買い戻す、ということもできます。
つまり、値上がりでも値下がりでも、見通し通りに動けば利益につながるのがFXの特徴です。

もう一つの違いが取引時間。
株式市場は取引所が開いている時間だけですが、FXは原則として平日はほぼ24時間取引できます。

用語がいくつも出てくるので、難しそうに感じるかもしれません。
でも安心してください。FX会社によっては「デモ口座」という、実際のお金を使わずに、本番に近い環境で練習できる仕組みを用意しています。
いきなり本番、ではなく、まずは練習で慣れてから始めるという選び方もできます。

まずは、基本の動きにまつわる言葉から

短い言葉ですが、この先も繰り返し出てくるので、先にさらっと押さえておきます。

  • ポジション:保有している、まだ決済していない取引のこと
  • 約定(やくじょう):注文が成立すること
  • 決済:ポジションを閉じて、損益を確定させること
  • ロング:買いから取引を始めること
  • ショート:売りから取引を始めること

資金の仕組みにまつわる言葉

▶ 証拠金:FX取引をするために、あらかじめ口座に入れておくお金のことです。
株のように取引金額をそのまま全部払うのではなく、この証拠金を担保にして取引をする仕組みになっています。

▶ レバレッジ:証拠金を担保に、その何倍もの金額の取引をする仕組みです。
個人が国内のFX会社で取引する場合、レバレッジは最大25倍とされています。


▶ 必要証拠金:レバレッジがあることで、取引したい金額に対して、最低限必要になる証拠金は少なくて済みます。
この最低ラインの金額のことです。単純化すると、次の式で考えられます。

必要証拠金 = 取引したい金額 ÷ レバレッジ倍率

例えば、10万円分の取引をしたい場合、25倍のレバレッジなら、必要証拠金は計算上4,000円です。

ただし、実際に口座へ入れておく証拠金は、この必要証拠金ぴったりの金額にはしません。
ぎりぎりの金額しか入れていないと、少しの値動きでも証拠金維持率が下がりやすく、ロスカットの水準に達しやすくなるからです。

実際の証拠金は、必要証拠金に、値動きに耐えられるだけの余裕分を上乗せして用意するものです。

少ない資金で大きな取引ができる分、損失も大きくなりやすい、という点は覚えておきたいところです。

▶ スプレッド:買う値段と売る値段の差のことで、実質的な取引コストです。
海外旅行で外貨に両替するとき、買うレートと売るレートが少し違うのと同じイメージ。
この差が小さいほど、一般に取引コストを抑えやすくなります。

▶ Lot(ロット):取引量をまとめて表す単位です。
取引量をまとめて表す単位です。
ただし「1ロットが何通貨にあたるか」は会社によって違い、1,000通貨としているところもあれば、10,000通貨としているところもあります。

ちなみに「1,000通貨」というのは、例えば米ドル/円の取引なら1,000米ドル分、というように、その通貨の単位で1,000という意味です。
「1ロット=いくら」と金額で考えるより、「1ロット=何通貨か」を確認することが大切です。

少額から始めたい人は、ロットの大きさよりも「最小でいくらの通貨から取引できるか」を確認するのがおすすめ。
会社によっては1,000通貨から、中には1通貨から取引できるところもあります。

リスクに関わる言葉

▶ スワップポイント:2つの通貨の金利差などをもとに、FX会社が設定する損益で、ポジションを翌日に持ち越すたびに発生します。

金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買う組み合わせならプラスになる傾向がありますが、逆の組み合わせだとマイナスになることもあります。
「スワップ=もらえるもの」とは限らない、という点は誤解しやすいポイントです。

▶ ロスカット:含み損が一定の水準に達すると、それ以上の損失拡大を抑えるために、FX会社がポジションを強制的に決済する仕組みです。
ただし、これで損失が必ず一定の範囲に収まる、という保証ではありません。
相場が急激に動いた場合などは、ロスカットが間に合わず、預けていた証拠金を超える損失が生じることもあります。

▶ 追証(おいしょう):証拠金が不足したときに、追加の入金を求められることです。
ロスカットが間に合わず、証拠金を超える損失が発生した場合に生じるもので、実際、金融先物取引業協会は、こうした未収金が発生した口座数を毎月公表しています。

FX会社によって扱いが異なる部分もあるので、まれなケースとはいえ、起こり得ることとして知っておくと安心です。

まとめ

FXは、通貨の値動きを利用して、値上がりでも値下がりでも利益を狙える取引です。
レバレッジという仕組みのおかげで少額から始められる一方、そのぶん値動きの影響も大きくなります。

用語は少し多めですが、デモ口座で慣れながら、一つずつ整理していけば大丈夫。

次回は、口座開設と注文の仕方を見ていきます。

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